ししまるのインデックスファンドで資産運用 アセットアロケーション(資産配分)を考える その3 期待リターン

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アセットアロケーション(資産配分)を考える その3 期待リターン  このエントリーをはてなブックマークに追加

アセットアロケーション(資産配分)を考える その1 
アセットアロケーション(資産配分)を考える その2


前回のまとめ
過去のデータは、リスクの参考にはなるが、期待リターンの参考にはならない。

さて、今回は期待リターンについて考えたいと思います。

※ここで一つ注意しなければならない事は、「ハイリスク・ハイリターン」という時の収益(リターン)と、「期待リターン(傾き)」はまったく別物という事です。ハイリスクでも(価格の変動が激しくても)、期待リターンがマイナスならハイリターンにはならず、収益は急速に減っていきます。


期待リターンは次の式で表せられます。


期待リターン=無リスクリターン+リスクプレミアム-コスト


無リスクリターンとは、普通預金のようなリスクがほとんどない資産のリターンです。

ではリスクプレミアムとは何でしょう?


wikipediaには以下の様にあります。

リスクプレミアム 
多くの人はリスクを避けようとする傾向があるため(リスク回避的)、期待収益率が無リスク金利よりも大きくなければその金融商品を買わないであろう。したがってリスクプレミアムとはリスクの大きさに対する市場の評価であるといえる。リスクプレミアムの大きな金融商品とは、市場がそのリスクは大きいと判断したものであり、大きな期待収益率が上乗せされていなければ取引が成立しないということである。
引用元:wikipedia


前回、期待リターンは過去のデータからは導きだせない事が分かりました。


では、どのようにして期待リターンを導きだせばよいのでしょうか?


多くの個人投資家の方が参考にしているデータに、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のものがあります。

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とは、私たちの年金を預かり、運用する機関です。その運用資産総額は120兆円に迫っており、全米最大の年金基金である「カルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)」の運用資産総額約26兆円をはるかに上回る"世界最大の機関投資家"です。


そのGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が使用している「リスク」と「リターン」は以下になります。
基本ポートフォリオの検証について(平成20年6月23日) GPIF(1973年~2007年)データ

 期待リターンリスク
国内債券2.8%5.4%
国内株式5.3%22.15%
外国債券3.4%13.25%
外国株式6.0%19.59%
短期資金2.1%3.72%

ちなみにこのデータにはCPI上昇率(インフレ率)1%が加算されていますので、 それを差し引くと(現在はデフレなのCPI上昇率は0%)

 期待リターンリスク
国内債券1.8%5.4%
国内株式4.3%22.15%
外国債券2.4%13.25%
外国株式5.0%19.59%
短期資金1.1%3.72%

となります。


とりあえず国内と先進国に関しては、この期待リターンを使えばよいかなと思います。


次に、新興国の期待リターンに関してですが、野村証券が出している資料(リスクバジェッティングとオルタナティブ投資の実践pdf)に期待リターンが載っていました。

  期待リターン リスク
新興国株式 11.84% 23.63%
新興国債券 7.94% 15.85%

新興国株式は、期待リターンも高いですが、リスクも高いですね!
ちなみに新興国債券のリターンが国内株式・外国株式より高いのは、デフォルトリスク(破産)があるからです。


ところで、内藤忍さんの「初心者は株を買うな!(日経プレミアシリーズ)」にはこうありました。

P.27

投資のリターンは経済成長率と密接な関係があります。
資本主義社会では、過去、経済の成長に伴い、株式や債権といった金融商品の価格が上昇するパターンが続いてきました。
株式などの金融資産がこれからもリターンを生み出すかどうかは、ひとえにこれからの資本主義経済が今までと同じような成長を続けるかどうかにかかっているといえます。

内藤忍さんによれば、経済成長に必要な3つの要素は以下になります。

(1)資本の蓄積
(2)労働力の増加
(3)技術進歩


この3つの要素を元に、ししまるは今後の経済成長について予想してみました。


日本経済 → 少子高齢化・人口減により、このまま低迷。アジアのイタリアとなる。
(参考記事:日本はアジアのイタリアに - Chikirinの日記
先進国経済 →まったりと成長。
新興国経済 →バブルがおきてその後はじけるが、現在よりも大幅に成長。


将来のGDP予想のデータを探していたところ、次のような記事を見つけたので、紹介いたします。

引用元:2050年世界の国別GDPランキング予測 - 世界四季報

GDP BRICs 中国
BRICs in 2050(Wikipedia)
Global Economics Paper No:153(ゴールドマンサックス、2007/03/28、p.9、PDF形式)


中国がアメリカのGDPの2倍近くになっています。また、インドもアメリカに並んでいます。

さらにGDPの増加倍率は下記のようになります。

引用元:2050年世界の国別GDPランキング予測 - 世界四季報
2050年 世界国別GDPランキング(予測)
順位 国名 2050年GDP 2007年GDP 増加倍率
1位 中国 70.71兆ドル 3.25兆ドル 21.7倍
2位 アメリカ 38.51兆ドル 13.84兆ドル 2.7倍
3位 インド 37.66兆ドル 1.09兆ドル 34.5倍
4位 ブラジル 11.36兆ドル 1.31兆ドル 8.6倍
5位 メキシコ 9.34兆ドル 0.89兆ドル 10.5倍
6位 ロシア 8.58兆ドル 1.28兆ドル 6.7倍
7位 インドネシア 7.01兆ドル 0.43兆ドル 16.3倍
8位 日本 6.67兆ドル 4.38兆ドル 1.5倍
9位 イギリス 5.13兆ドル 2.77兆ドル 1.8倍
10位 ドイツ 5.02兆ドル 3.32兆ドル 1.5倍
11位 ナイジェリア 4.64兆ドル 0.16兆ドル 29.0倍
12位 フランス 4.59兆ドル 2.56兆ドル 1.8倍
13位 韓国 4.08兆ドル 0.95兆ドル 4.3倍
14位 トルコ 3.94兆ドル 0.66兆ドル 2.9倍
15位 ベトナム 3.60兆ドル 0.07兆ドル 22.8倍
16位 カナダ 3.14兆ドル 1.43兆ドル 2.2倍
17位 フィリピン 3.01兆ドル 0.14兆ドル 21.5倍
18位 イタリア 2.95兆ドル 2.10兆ドル 1.4倍
19位 イラン 2.66兆ドル 0.29兆ドル 9.2倍
20位 エジプト 2.60兆ドル 0.12兆ドル 21.6倍
21位 パキスタン 2.08兆ドル 0.14兆ドル 14.8倍
22位 バングラデシュ 1.46兆ドル 0.07兆ドル 106.5倍
※2050年GDP:BRICs(Wikipedia)
※2007年GDP:国の国内総生産順リスト(Wikipedia)
グラフ(ゴールドマンサックス)

新興国無双!!


「なーんだ、じゃあもう新興国株だけ買えばいいじゃーん」


そう思う方も多いでしょう。正直ししまるもそう思いました。


ところが、橘玲さんの臆病者のための株入門 (文春新書)にはこうあります。

P.202
たしかに、ファイナンス理論によれば、株価は長期的に経済成長率に収斂する。
1980年代まで日本の株価が右肩上がりだったのは、戦後の高度成長が背景にあったからだ。低成長時代になれば、かつてのような株価の上昇は期待できない。こうした事情は先進国に共通で、90年代になると欧米の機関投資家のあいだで、経済成長率の高い新興諸国への投資が流行した。
これは理屈としては正しいのだが、新興国の市場規模は大きくないので、みんなが同じことを考えると投資資金が殺到し、すぐにバブルがはじけてしまう。97年のアジア通貨危機、98年のロシア経済危機がこうして勃発した(最高値から5分の1まで暴落した中国株もその典型で、ブームに煽られて投資した人はみんな大損した)
資本主義の原理は普遍的だから、国際分散投資も個別株と同様、美人投票にならざるを得ない。経済成長率の高い国はみなが争って投資するから、株価も割高になる。


なーんだ、みんな考える事は同じって事ですね。


確かに今アジア市場には、リーマンショックの負けを取り返そうと、外国人投資家の資金が流れ込んでいると聞きますし。


それに、上の予想はあくまで予想であって、何十年も先の経済がどうなるかなんて、ホントは誰にも分かりっこないのです┐(´∀`)┌

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( 2010/12/02 01:29 ) Category アセットアロケーション | TB(0) | CM(0)


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